文字サイズ

色変換

パークゴルフについて

パークゴルフ規則

(2020年3月1日施行)

(用語の定義)
第1条 パークゴルフに関する用語の定義は、次のとおりである。
  1. ボールにアドレス
    プレーヤーがスタンスを取って、ボールを打つためにクラブをボールの後方に構えたときに、「ボールにアドレスした」という。
  2. プレー中のボール

    (1)プレーヤーがティーグラウンド上でストロークを行って、ボールがティーグラウンドから離れたときに、「プレー中」のボールとなり、ホールアウトするまでプレー中の状態を持続する。
    ただし、動いたボールがそのティーグラウンドに掛かっている場合は、ストロークしたとはみなさない。(プレー中のボールではない)

    (2)ボールを紛失したり、OBであったり、ボールが動かされたりした場合、又は別のボールに取り替えた場合は、「プレー中」のボールではなくなる。その後に、プレースし、ストロークを行ったときに「プレー中」のボールとなる。

    (3)マークを要する場合、ボールマーカーを置いたときに「プレー中」のボールではなくなる。その後にマークしたプレーヤーがボールを置き、ボールマーカーを取り外したときに「プレー中」のボールとなる。

  3. スタンス
    プレーヤーがボールを打つために足の位置を定めたときに「スタンス」を取ったものとする。
  4. スイングとストローク
    クラブを振り子のように振る動作を「スイング」という。スイングしてボールが動いた場合を「ストローク」という。空振りになってボールが動かなかった場合はスイングとなり、ストロークではない。
  5. コース
    9ホール単位に構成された区域をいう。18ホールのコースレイアウトは、9ホールごとになっていて、A-1~9、B-1~9と標示する。
    コースの標準打数は33で、18ホールでは66となる。一つのホールは、フェアウエイ、ラフ、グリーン(フェアウエイ、ラフ、グリーンの区分を設けなくてもよい)から構成されている。このほかハザード(バンカー、ウォーターハザード)やOBゾーンなどがある。(「パークゴルフコース設置基準」参照)
  6. ティーグラウンド
    各ホールのスタート場所をいい、その区域は平坦(安定してティーアップできる程度)で、1辺の長さが前後面・両側面とも1.3m以上なければならない。本規則におけるティーグラウンドとは、構造物(台等)を含まない平坦部分のことである。ティーグラウンドの前面の先端から40cm以上離れた両側に、ティーマークを設置するか、ティーラインを引き、その先端から後方の区域を、ティーアップエリア(ボールをティーアップできる範囲)とする。
    ボールの一部でも区域の外にある場合は、そのボールはティーアップエリア外にあるボールである。
  7. フェアウェイ及びラフ
    一つのホールの中のティーグラウンドとグリーン(独立したグリーンがない場合はカップ周辺)、OB区域、修理地並びに全てのハザードを除いた区域をフェアウェイ及びラフという。フェアウェイは芝生を短めに刈り込み、ラフは芝生をフェアウェイよりも長く刈った区域であるが、特に区別がないときは全てをフェアウェイという。
  8. ハザード
    バンカー及びウォーターハザードをいう。
  9. バンカー
    コースの難易度を高めたり、変化を持たせるため、砂などを入れた凹みになっているハザードの一つである。砂の代わりに芝を長くした「グラスバンカー」もある。
  10. ウォーターハザード
    池・川・溝・排水路等をいう。(水の有無は問わない)ウォーターハザードは、OB区域とするのが望ましい。OB区域としない場合、ウォーターハザードの区域の境界は、明確にしなければならない。(標示がない場合は、水面との境界が処置の基点となる)
  11. グリーン(カップ周辺)
    カップを埋める区域で、特に芝生を短く刈り込んで整備してある区域をいう。このような独立した区域がない場合は、「カップ周辺」という。
  12. ホールカップ
    そのホールのプレーを終えるためにボールを入れる円形の筒のことで、通常「カップ」という。
  13. カップイン
    ボールがカップ内に止まり、かつボール全体がカップの縁よりも下にあるとき、そのボールは「カップイン」したという。
  14. ホールアウト
    1個のボールをティーグラウンドからプレーし、1ストローク以上のストロークを積み重ねてカップに入れることをいう。
  15. ピン
    ホールカップの位置を示すためにカップの中心に立てられた標識のことをいう。
  16. カジュアルウォーター
    コース上にある救済の対象になる一時的な水溜りのことをいう。ただし、ウォーターハザード内及びプレー禁止区域内の水は、カジュアルウォーターではない。
  17. 修理地
    コースの一部で芝生を張り替えたばかりの区域や、若木の植樹地など、一時的にプレーを禁止する区域をいう。修理地は、コース管理者がロープやネットなどで囲み修理地であることを標示する。(標示に杭を使用する場合は全体が青い杭等、他の杭と混同しないものとする。)
  18. 障害物
    プレー中に遭遇する全ての障害物をいい、自然物・人工物の区別はない。
  19. 動かせる障害物
    障害物のうち、石・木の葉・枯れ葉・動物の糞・虫・キノコ・刈り取られた芝生のような堆積物など地面に固定していない自然物やバンカーならし・置き忘れた杭・傘・空き缶・縄など固定されていない人工物をいう。
  20. 動かせない障害物
    障害物のうち、コースに設置してあるもので、簡単に動かせないもの又は動かしては困るもので、樹木などの生長物・樹木の支柱・バンカーならしの支柱・金網・排水溝の蓋・杭・ネット・花壇の柵などをいう。
  21. OB
    「アウトオブバウンズ」のことをいう。OBラインは、白い杭で示してあり、また、コース内にあるOBゾーンは、上部を青色にした杭で示しOBラインを示す杭と区別する。OBの境界は、隣接する杭の最もコース側の2点を地表レベルで結んだ線で決め、垂直に上下に及ぶ。OBラインの外側、OBゾーンの内側をOB区域といい、プレー禁止区域である。止まっているボール全体がOB区域にある場合、そのボールはOBのボールである。また、プレーヤーは、コース側にあるボールをプレーするために、OB側に立つことができる。
  22. 紛失球
    プレー中に紛失したボールや自分のボールと確認できなかったボールをいう。プレーヤーが紛失球を宣言し、新たなボールでストロークをするまで、そのボールは紛失球ではない。
  23. 誤球
    ホールのプレー中に他人のボールをストロークした場合をいう。
  24. プレーヤー・同伴者・局外者
    「プレーヤー」とは競技者自身をいい、プレーヤーが使用・着用しているものや持ち運んでいる全てのものについてもプレーヤーと一体と見なす。「同伴者」とは、同じ組でプレーする他のプレーヤーをいう。「局外者」とは、その他(プレーヤー・同伴者以外)の人や物をいう。コース管理の人・作業車・動物なども局外者として扱う。
  25. オナー
    これからプレーするホールのティ-グラウンドから、同じ組で最初にプレーする権利を持つプレーヤーのことをいう。
  26. マーカー
    組全員のスコアを確認し、各自記録してもらうために、競技会(大会等)で指名されたプレーヤーのことをいう。
  27. ボールマーカー
    ボールをリプレースするための目印のことをいう。
  28. ペナルティ
    本規則の該当条項に基づいてプレーヤーに付加されるストローク数をいう。付加される打数は2打とする。
  29. アンプレヤブル
    正常なストロークが困難な場合などにプレーヤー自身が判断して救済を求めることをいう。アンプレヤブルは同伴者に対して宣言し、1打を付加することにより、1クラブ以内でカップに近づかない位置にボールをプレースすることができる。
  30. 正規のラウンド
    18ホール以上のホール数をプレーすることをいう。(1ラウンドは18ホールとする)
  31. 特設プレース位置
    ボールがOBになった場合において、当該OBラインを横切った地点が見通せないか、又は規則に基づいてプレースすることが困難な場合に特設のプレース位置を設け、OBのペナルティを加えて次打を打つ地点をいう。
  32. ライ
    スイング、ストロークの動作を行う範囲の区域内でボールが止まっている周辺の芝や地面、樹木などの生長物、動かせない障害物などの状態をいう。
  33. プレース
    OB・紛失球、カジュアルウォーター、修理地、誤球、アンプレヤブル及び「動かされた」等のボールを、規則に基づいた位置に置くことをいう。
  34. リプレース
    マークをして拾い上げたボールを元の位置に戻し、ボールマーカーを取り外すまでをいう。
  35. アクシデントストローク
    過失によって行ってしまった規則違反となるストロークのことをいう。打数に算入しないが、ストローク数に応じてペナルティが付加される。
  36. 練習ストローク
    プレーコースの状況の確認や自分の打球方法の確認のために、ボールを打つ行為をいう。
  37. 競技会(大会)
    開会式から閉会式が終了するまでをいう。
  38. 委員会
    競技会を運営管理する競技役員などで構成する裁定機関のことをいう。
ストロークプレー
(通則)
第2条 「ストロークプレー」は、ホールアウトしたホールごとのスコアを累計し、1ラウンド以上の合計スコアで競うゲームの方法である。以下本規則は、ストロークプレーのゲーム方法についてのプレー規則を定めるものとする。
  1. ストロークした自分のボールを、元の位置に戻して打ち直すことはできない。(前進主義の考え方)
  2. OB処置での2クラブ測定方法

    (1)OBを含んだ区域は2クラブの測定はできない。

    (2)OB区域に入ったと思われる位置から2クラブ以内とする。(カップに近づいてはならない。また、ネット・柵・ウォーターハザードの反対側にプレースすることはできない)

    (3)プレースした場所が救済を要する区域(カジュアルウォーター、修理地)である場合は、一度プレースした後に処置をする。

  3. アンプレヤブルの場合は、ボールの止まっている位置又は処置の基点から1クラブ以内とし、測定方法は前項に準じる。
  4. 第2項、第3項、第4項に違反してストロークしたときはペナルティを付加する。
(改善)
第3条 プレーヤーは自らのプレーを有利にするためにコースの状況を変更してはならない。また、異常な状態を回復するときは委員会の確認を得なければならない。違反してストロークしたときはペナルティを付加する。
(ホールアウトの不履行)
第4条 プレーヤーが、あるホールをカップインせずにスコアを提出した場合は、その組全員を競技失格とする。提出前にホールアウトしなかったホールに戻り、カップインした場合は、ペナルティを付加しホールアウトを認める。
クラブ、ボール、ティー
(用具)
第5条 プレーヤーが使用する用具(クラブ、ボール、ティー)は公益社団法人日本パークゴルフ協会認定品でなければならない。
クラブには、目印のシールなどのほかは、いかなる付属物も取り付けてはならない。

(1)改造した用具(クラブ、ボール、ティー)は、使用することはできない。

(2)グリップに加工を加えたり滑り止めのテープを巻くなどして、指・掌などの型を付けてはならない。

(3)競技中に滑り止めのテープを取り付け又は取り外しを行う場合は、ストロークの前に委員会に確認を得なければならない。

  1. プレーヤーは、1本のクラブで正規のラウンドをプレーしなければならない。

    (1)プレーヤーのクラブが通常のプレーの過程で損傷した場合、他のクラブと取り替えることができるが、同伴者の確認及び競技役員による再検査を必要とする。

    (2)クラブを紛失した場合(取り違いも含む)、クラブが見つかったときは、同伴者の確認を得てこれを使用することができる。見つからない場合は他のクラブを使用することができるが、同伴者の確認及び競技役員による再検査を必要とする。

  2. 第1項に違反したときは、競技失格、第2項に違反したときはストローク数に応じてペナルティを付加する。
(プレーに適さないボール)
第6条 ボールにひびが入ったり、欠けたり、割れているのが一見して分かる場合、そのボールは、プレーに適さないボールである。
現にプレーしているホールのプレー中に、自分のボールがプレーに適さなくなったと考えられる場合には、これを確かめるために、プレーヤーは同伴者にボールを確認することを宣言してボールの位置をマークし、その上でボールを拾い上げることができる。
そのボールがプレーに適さないと同伴者の確認を得た場合、プレーヤーは、別のボールに取り替えリプレースすることができる。確認を得られなかった場合は、初めのボールをリプレースしなければならない。
  1. ストロークの結果、ボールが2つ以上に分離した場合又は分離する寸前の状態のとき(同伴者から見て明らかに普通の打球と思えないとき)は、そのストロークを取り消し、プレーヤーは、別のボールに取り替え、取り消したストロークをしたと思われる位置からペナルティなしでプレーしなければならない。
  2. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
プレーヤーの責任
(プレーヤー)
第7条 プレーヤーは、次に掲げる競技実施に関する条件(大会要綱等)を知っておかなければならない。

(1)用具
用具の管理・プレーする責任はプレーヤー自身にあり、各プレーヤーは、自分の用具に識別のマークを付けておくべきである。

(2)スコア

 ① プレーヤーは各ホールの終了後、同伴プレーヤー相互にスコアを確認し、マーカーは各プレーヤーにそれぞれのスコアを記録してもらわなければならない。

 ② ラウンド終了後、プレーヤーは同伴プレーヤー相互に各ホ―ルのスコア及び集計結果を確認し、署名後、同伴者全員の署名を得て、速やかに委員会に当該スコアカード又は委員会が指定する所定の用紙(以下「用紙」という。)を提出しなければならない。違反したときは、競技失格となる。

 ③ プレーヤーがスコアカード又は用紙を提出した後は、その記載内容の変更は認めない。

 ④ プレーヤーが、あるホールのスコア及び集計結果を真実の打数より少なく記録し、当該スコアカード又は用紙を委員会に提出したときは、同伴者も含め、競技失格となる。逆に、プレーヤーが真実の打数より多く記録し、提出したときは、そのスコアはそのまま有効とする。

(練習ストローク)
第8条 競技会が行われる当日、プレーヤーは、その競技会であらかじめ認めている場合を除き、大会前に競技が行われるコースで練習ストロークを行ってはならない。
  1. プレーヤーは大会開催中に練習ストロークを行ってはならない。
  2. 前各項に違反した場合は、委員会が練習ストロークを行った以降最初のストロークにペナルティを付加する。
ティーグラウンド
(ティーアップ)
第9条 ホールの1打目はボールを置くためのティ-を必ず使用しなければならない
  1. プレーヤーは、ティーアップエリア内にボール全体をティーアップしストロークしなければならない。
  2. プレーヤーは、ティーグラウンド内でプレーしなければならない。(足を一部でもティーグラウンド外に出したままストロークをしてはならない)
  3. 方向を決める目印を置いてストロークしてはならない。(2打目以降も同じ)
  4. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
  5. ティーショット後、ボールがティ-グラウンドに残っている(ティーグラウンドに掛かっているボールを含む)場合は、ストロークを行ったとはみなさず、再度ティ-アップして、ティーショットすることができる。その際、ティ-アップせずにストロークしたときは、第2打目以降のプレーとして扱う。
  6. ティーグラウンドで他人のボールをストロークした場合、ボールの持ち主の了解が得られたときは取り替えたボールとして扱い、了解が得られなかったときは誤球として処理する。
(ティーマーク)
第10条 ティーグラウンドに設置されているティーマークは固定物である。自分のスタンス、意図するスイングの妨げとならないようにティーマークを動かしたり、動かしてもらったりすることはできない。
  1. 高さのあるティーマークの上にティーアップすることはできない。
  2. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(ティーアップのボールが落ちる)
第11条 プレーヤーがスイングしていないのに(アドレスでクラブがボールに触れた場合を含む)ボールがティーから落ちた場合、そのボールがティーグラウンド上にあるか否かにかかわらず、ペナルティなしで再度ティーアップすることができる。その際、ティーから落ちたボールをストロークしたときは、第2打目以降のプレーとして扱う。
  1. ティーから落ちつつあるボールをストロークしたときは、ボールが動いていたか否かにかかわらず、1ストロークに数えるだけでペナルティはないものとする。
(ホールを間違えた場合のプレー)
第12条 ホールを間違ってティーグラウンドから組全員がストロークした場合、既にホールアウトしたホール、又は使用しないホールである場合を除き、そのホールをホールアウトし、正規のホールに戻らなければならない。
この場合において、戻った正規の最初のホールのスコアにペナルティを付加する。また、連続してホールを間違えた場合においても、間違えて先にプレーをしたホールの数に応じたペナルティを付加する。
  1. 組全員がティーショットを打ち終わる前に気が付いた場合は、既にストロークしたプレーヤーのボールを回収し、正規のホールに戻らなければならない。間違えたプレーヤーは戻った正規の最初のホールのスコアにアクシデントストロークのペナルティを付加する。
  2. 組全員がティーショットを打ち終わっても、そのホールが既にホールアウトしたホール又は使用しないホールである場合は、組全員のボールを回収し、正規のホールに戻らなければならない。この場合において、戻った正規の最初のホールのスコアにペナルティを付加する。
  3. 前各項に違反したときはペナルティを付加する。
(正規のティーグラウンド以外からのプレー)
第13条 プレーヤーは、そのホールの正規のティーグラウンド以外からプレーした場合は、ボールを回収し、正規のティーグラウンドからプレーしなければならない。この場合において、そのホールのスコアに間違えたプレーヤーのみアクシデントストロークのペナルティを付加する。
  1. 前項に違反した場合はペナルティを付加する。
2打目以降のプレー
(ボールはあるがままの状態でプレー)
第14条 本規則に別の規定がある場合を除き、ボールはあるがままの状態でプレーしなければならない。
  1. プレーヤーは、スイング、ストローク動作を行う範囲の区域内において、ボールが止まっている周辺の芝や地面、樹木などの生長物、動かせない障害物などに触れることによってライを改善してはならない。
  2. クラブを芝や地面に置くことによってライを改善してはならない。
  3. アドレスのときにクラブのソールをバンカー内の砂(地面)に軽く付けてもよいが押し付けてはならない。
  4. プレーヤーは、スタンスを取るときに足をしっかりと地面に据えることができるが、スタンスの場所を作ってはならない。
  5. 前各項に違反したときは、ペナルティを付加する。
(アドレス及びストローク)
第15条 2打目以降で、プレーヤーがアドレスしたときに、クラブがボールに触れた場合は、これをストロークとみなし1ストロークに数える。
  1. プレーヤーがストロークを行う場合において、クラブヘッドがボールに達する前に、プレーヤーがスイングを止めたとき、又はスイングが空振りとなり、ボールが動かなかった場合は、ストロークとみなさない。
  2. プレーヤーは、クラブのシャフト、グリップでボールを打ってはならない。
  3. ボールは、正しいスイングで打たなければならない。(押し出し、かき寄せ又はすくい上げてはならない)
  4. プレーヤーは、意思の有無にかかわらず1ストローク中に2度以上ボールに触れてはならない。(2度打ち)
  5. プレーヤーは、自分のボールが動いている間はストロークしてはならない。
  6. 動かせない障害物を挟んでストロークしてはならない。
  7. ボールが水に浮いている場合は、ストロークしてはならない。
  8. 第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8項に違反したときは、そのプレー又はストロークと見なされたプレーを1ストロークに数え、不正打ちとしてペナルティを付加する。
(誤球)
第16条 プレーヤーが誤球でプレーした場合は、アクシデントストロークとしてペナルティを付加する。誤球でプレーしたプレーヤーは、誤球のプレーが最初に起きたと思われる位置にそのボールをプレースしなければならない。誤球の当事者双方がストロークした後に気付いたときは、そのホールをホールアウトするまでそのまま続行し、双方にペナルティを付加する。
(取り替えたボール)
第17条 別のボールに取り替えることが許されている場合を除き、プレーヤーは、ティーグラウンドからプレーしたボールでそのホールをホールアウトしなければならない。
  1. ボールの取り替えは許されていないのにプレー中にプレーヤーが別のボールに取り替えてストロークした場合、ペナルティを付加する。取り替えたそのボールはプレー中のボールとなる。
グリーン(カップ周辺、ピン)
第18条 グリーン(カップ周辺)上のカップの中心に立てられたピンは、ホールの位置を示す動かせない標識であり、これを取り除くことはできない。違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(グリーン上のボール)
第19条 グリーン上のカップに近いボール(カップから2クラブ以内)の場合は、プレーヤーは、先にカップインするかマークして拾い上げることができる。
止まっているボールが動いた場合
第20条 プレーヤーがストロークを行う場面において、プレーヤーの動作によらずボールが動いた場合は、そのボールが止まった位置からストロークしなければならない。違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
止まっているボールが動かされた場合
第21条 止まっているボールが局外者又は同伴者によって動かされた場合、そのボールは次のストロ-クを行う前に元あったと思われる位置にプレースしなければならない。
  1. 止まっているプレー中のプレーヤーのボールを、本規則上許されている場合を除き、プレーヤーが拾い上げたり、動かしたり又はボールに触れたときは、ペナルティを付加し、元あったと思われる位置にプレースしなければならない。
  2. 止まっているプレー中のボールが、ストロークされた他のボールによって動かされた場合は、だれにもペナルティはなく、動かしたボールは止まった位置のままにし、動かされたボールは元あったと思われる位置にプレースしなければならない。
  3. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
動いているボールが方向を変えられたり止められた場合
第22条 プレーにおいて動いているボールが、局外者又は同伴者によって偶然に方向を変えられたり、止められた場合は、誰にもペナルティはなく、そのボールはあるがままの状態でプレーしなければならない。
  1. プレーにおいて、プレーヤーの動いているボールをプレーヤー自身によって方向を変えたり止めた場合は、プレーヤーはペナルティを付加し、そのボールはあるがままの状態でプレーしなければならない。
  2. ストロークしたプレーヤーのボールが、他のボールに当たって方向が変わったり止まった場合、プレーヤーは、あるがままの状態でプレーしなければならない。この場合、ペナルティは付加されない。
  3. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
救済及びその処置
(ボールの拾い上げ)
第23条 第2打以降は、プレーヤーの判断により同伴者に宣言した上でボールをマークして拾い上げること、また、拭くことができるが、リプレースしなければならない。マークしなかったときは、プレーヤーにペナルティを付加し、そのボールは元あったと思われる位置にプレースしなければならない。
  1. 拾い上げるボールの位置には、ボールマーカーをカップ又は目標物に対しボールの後ろに置いてマークしなければならない。
  2. ボールマーカーが同伴者のプレーの妨げとなるときは、これをクラブヘッドの長さ1つ分移動することができる。ボールマーカーを移動した場合は、リプレースの際、先にボールマーカーを元の位置に戻さなければならない。
  3. 前各項に違反してストロークしたときはペナルティを付加する。
(リプレース)
第24条 ボールをリプレースするときは、原則としてマークしたプレーヤー自身がリプレースしなければならない。
  1. ボールマーカーが動かされ、リプレースすべき位置を確定できない場合は、そのボールが止まっていたと思われる位置にプレースしなければならない。
  2. プレーヤー自身がボールマーカーを動かした場合又は見失った場合は、ペナルティを付加してそのボールが止まっていたと思われる位置にプレースしなければならない。
  3. プレーヤーが他人のボールマーカーの位置からプレーした場合はアクシデントストロークとしてペナルティを付加する。プレーヤーは、ボールを回収し、自分のボールマーカーの位置から改めてプレーしなければならない。間違えて外した他人のボールマーカーは、元あったと思われる位置に戻さなければならない。ボールマーカーを間違えたプレーヤーと間違われたプレーヤーの双方がストロークした後に気付いたときは、そのホールをホールアウトするまでそのまま続行し、双方にペナルティを付加する。
  4. 第2項、第3項、第4項に違反してストロークしたとき、又は正しくリプレースしなかったときは、ペナルティを付加する。
(プレース)
第25条 本規則に基づいてボールをプレースするときは、プレーヤーがプレースしなければならない。動かされたボールをプレースするときは、元あったと思われる位置に、ボールを動かしたプレーヤーがプレースすることが望ましい。
  1. 動かされたボールをプレースすべき位置を確定できない場合は、そのボールが止まっていたと思われる位置にプレースしなければならない。
  2. プレースしたときに、ボールがプレースした箇所に止まらない場合は、次の各号に定めるところによる。

    (1)ハザード外では、カップに近づかないハザード外で、ボールが止まる最も近い位置にプレースしなければならない。

    (2)ハザード内では、カップに近づかないハザード内で、ボールが止まる最も近い位置にプレースしなければならない。
    ただし、ハザード内にプレースすることができない場合にはハザード外にプレースできる。

  3. 第2項、第3項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(プレーの妨げになるボール)
第26条 プレーヤーは、同伴者から自分のボールをマークして拾い上げるよう要求されたときは、そのボールを拾い上げるか又はボールを拾い上げないで先にプレーするかのどちらかを選択することができる。この場合において、拾い上げたボールはリプレースしなければならない。
  1. 同伴者がティーショットのときは、マークの要求があっても、マークすることはできない。また、先にプレーすることもできない。
  2. 前各項に違反したときは、ペナルティを付加する。
(動かせる障害物)
第27条 プレーヤーは、動かせる障害物から次の救済を受けることができる。

(1)動かせる障害物が、スタンスやストロークの妨げとなるときは、その障害物を取り除くことができる。その際にボールが動いた場合は、動いたボールを元あったと思われる位置にプレースしなければならない。

(2)ボールが動かせる障害物の中又は上にあるときは、同伴者に確認の上、ペナルティなしでそのボールを拾い上げて拭くこと及び障害物を取り除くことができる。この場合、拾い上げたボールは、元あったと思われる位置にプレースしなければならない。

(3)プレーヤーがティーショットのとき、バンカーならし、ボールすくいが本来あるべき位置にある場合、これを動かすことはできない。

  1. 前項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(動かせない障害物)
第28条 動かせない障害物の中又は上にボールがある場合やボールがこれに接近しているために、プレーヤーのスタンス又はストロークの妨げとなる場合は、動かせない障害物による障害が生じたものとする。
  1. 前項の障害により、ボールをストロークできないときは、アンプレヤブルを宣言して救済を受けることができる。
  2. 動かせない障害物を動かしてストロークしたときは、ペナルティを付加する。
  3. 動かせない障害物が、明らかに元あったと思われる状態ではない場合、元あったと思われる状態に戻すことができる。
(カジュアルウォーター)
第29条 一時的な水溜り内にボール又はスタンスの一部が掛かる場合は、プレーヤーは、そのボールをあるがままの状態でプレーするか又はその状態を同伴者の確認を得て本条の規定によるカジュアルウォーターとしての救済を受けることができる。なお、雪及び自然の氷(霜を除く)は、プレーヤーの選択により、カジュアルウォーター又は動かせる障害物として処理することができる。
  1. プレーヤーが前項の規定により救済を受ける場合は、次の処置をとらなければならない。

    (1)フェアウェイ・ラフ及びグリーン上の場合
    救済を受けるボールが止まっている位置から、当該カジュアルウォーターを避けうるできるだけ近い位置までの距離以内で、カップに近づかない位置にペナルティなしでボールをプレースすることができる。ただし、できるだけ近い位置がハザード内になる場合は、ハザード外のできるだけ近い位置にプレースすることができる。

    (2)バンカー内の場合
    救済を受けるボールを拾い上げて次のいずれかの場所にプレースすることができる。

     ① バンカー内で、救済を受けるボールが止まっている位置から当該カジュアルウォーターを避けうるできるだけ近い位置までの距離以内で、カップに近づかない位置。

     ② バンカー内にプレースすることができない場合は、救済を受けるボールが止まっている位置からバンカー外で、救済を受けるボールが止まっている位置から当該カジュアルウォーターを避けうるできるだけ近い位置までの距離以内で、カップに近づかない位置。

  2. 前項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(修理地)
第30条 修理地内にボール又はプレーヤーのスタンスの一部が掛かる場合は、本条の規定による救済を受けなければならない。
  1. プレーヤーが前項に基づき救済を受ける場合は、スタンス及びボールが当該修理地に掛からず、カップに近づかない位置で、かつボールが止まっている位置からできるだけ近い位置にプレースしなければならない。この場合、次打でボールが修理地を通過することは問わない。
  2. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(ウォーターハザード)
第31条 ウォーターハザードの区域にボールが入っても、特別に救済はなく、あるがままの状態でプレーしなければならない。
  1. ウォーターハザード内からプレーができない場合は、アンプレヤブルを宣言して1打を付加し、ウォーターハザード区域に入ったと思われる位置から、1クラブ以内でカップに近づかない位置にボールをプレースしなければならない。(水域内にあるボールを持ち上げた場合に限り、アンプレヤブルを宣言したとみなされる)
  2. 前各項に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(紛失又はOBのボール)
第32条 紛失したボールを捜す時間は特に規定しないが、プレーヤーの責任を認識しなければならない。
  1. ボールを紛失した場合は、ペナルティを付加し、紛失したと思われる位置(地表の打球可能な地点)に、同伴者の確認を得て新たなボールをプレースしなければならない。ただし、紛失球の処置をし、ストローク後にボールが見つかった場合においても、そのボールは紛失球として処理する。
  2. ボールがOB区域に入った場合は、ペナルティを付加して、そのボールが最後にOBのラインを横切ったと思われる位置から2クラブ以内のカップに近づかない位置にボールをプレースしなければならない。
  3. 前項に基づき、ボールをプレースできる位置がない場合は、ボールをプレースできるカップに近づかない最も近い位置(OBゾーンの反対側を除く)にプレースしなければならない。
  4. ボールがOBライン付近の位置に止まったときの判断については、同伴者の確認を得なければならない。同伴者の確認を得ずにプレーをしたときは、OBであったとみなされ、OBのペナルティと処置違反のペナルティを付加(4打を付加)し、ボールが止まった位置からプレーを続ける。
  5. 第2項、第3項、第4項の処置に違反してストロークしたときは、ペナルティを付加する。
(アンプレヤブル)
第33条 プレーヤーは、OB区域を除くコース上でアンプレヤブル宣言することができる。
  1. アンプレヤブルと決めた場合は、アンプレヤブルを宣言し、1打を付加してそのボールを1クラブ以内で、カップに近づかない位置にプレースしなければならない。ただし、1クラブ以内でプレースする位置が確保できない場合は、更に1クラブごとに1打を付加し、カップに近づかない位置にプレースすることができる。ボールが地表より上にある場合は、真下の地表地点が基点となる。
競技の運営管理
第34条 委員会は、競技実施に関し、次に掲げる必要な条件を制定しなければならない。
  1. コース
    委員会は、コース及びOB区域、修理地、ウォーターハザードの境界を明確にしなければならない。
  2. 練習場
    競技開始前、委員会は練習場やコースの全部又は一部について練習を認めることができる。
  3. プレー不能のコース状態
    委員会は、何らかの理由でホールがプレーできる状態にはなく適正なプレーが不可能な状態であると認めた場合は、プレーの中止を命ずること及びそのラウンドの一部若しくは全部のプレーを無効としてスコアを取り消し、又は一律のスコアとして提出させることができる。プレーが一時中断され、その後プレーが再開されたときは、プレーを中断した位置から再開しなければならない。
  4. ペナルティ
    委員会は、競技会で本規則に記載のない事象が発生した場合、協議の上、ペナルティを付加又は減免することができる。
  5. 競技失格
    委員会は、競技失格を免除すること及び競技失格とする旨の規定がなくても、競技失格を課することができる。
  6. 裁定
    競技委員にプレーヤーから判定の要請があった場合は、直ちに現場で裁定をするべきである。その際、時間を要するときは、後続の組に対しパスする旨を告げ、競技進行を促進すべきである。
2 ローカルルール
委員会は、競技運営を円滑に進めるためのローカルルールを制定し、公表することができる。
  1. 通路等
    曲線の通路等でホールが区分されている場合、通路等を双方のホールのOBラインとするようなコースにおいては、白杭による表示が困難な場合に限り、白杭なしで通路のホール側の境界線をOBラインとすることができる。
  2. 臨時の障害物
    競技会等における臨時の障害物(本部席・臨時の放送機材など)による障害からの救済規定の制定。
  3. コースの保護を要する区域
    特定の区域(芝の育成地、若木の植樹地その他コース内の栽培用地を含む。)をプレー禁止の修理地として表示することによる保護の助長。
  4. その他
    打ち止め打数の設定、プレーのペースについてのガイドラインの設定及びコース設備からの救済等。
(競技要領)
第35条 委員会は、この規則に定めるもののほか、競技に関する事項及び競技会の運営管理に関する要領を別に定めることができる。
(改廃)
第36条 この規則の改廃は、理事会の議決による。


附  則
この規則は、特定非営利活動法人国際パークゴルフ協会(以下「国際協会」という。)が平成12年7月14日に制定した「国際協会パークゴルフ規則」を、公益社団法人日本パークゴルフ協会が継承して平成23年3月1日に施行するものである。

附  則(平成29年2月16日、第2回理事会改定)
この規則は平成29年3月1日から施行する。

附  則(令和元年10月24日、第1回臨時理事会改定)
この規則は令和2年3月1日から施行する。